里帰りで考えたこと
2015年8月。
チャモロビレッジで週一回開催される人気イベント、ウェンズデーナイトマーケットに「たこ焼き屋台」として出店したのが私たちの始まりでした。
私たち家族は毎年、里帰りも兼ねて日本に旅行に行っていました。
日本でグアム人の夫がたこ焼きを食べるたびに「この味は絶対グアムのローカルにうける味だと思う!
いつかグアムでたこ焼き屋をやってみたい!!」と夢を持つようになりました。
しかし、私たちは飲食業に携わったこともなく、どこから手をつけていいのか全く分かりませんでした。
とりあえずYouTubeでたこ焼きに関する動画を片っ端から観て、たこ焼き屋になるための勉強をスタート。
自分たちのオリジナルブレンドのたこ焼き生地にもこだわり、まずは家庭用のたこ焼き器で練習!
これなら大丈夫だ!ということで日本から本格的な業務用のたこ焼き器を購入しました。
さあ、練習の成果をみてみよう!とワクワク、ドキドキ。
業務用たこ焼き器を使ってみたのですが…。家庭用とは全く勝手が違い、めちゃくちゃ難しいじゃないか!
たこ焼きが焼けない・・・。無残な結果に終わりました。
そして、たこ焼きの失敗作にたまたま主人の母が作ってくれていたドニーディナンシェを何気なく添えて食べてみたのです。ところが!たこ焼きソースの甘さにコクと辛さを備えたドニーディナンシェがよく合って美味しかったのです。この組み合わせは大発見でした!
今と比べ当時はたこ焼き自体がグアムローカルには馴染みがない食べ物でしたので、ドニーディナンシェを添えることにより、たこ焼きの味をグアム用にローカライズできるのでは?
そしてドニーディナンシェがついてくることを売りにしたたこ焼き屋台として、いびつなたこ焼きではありましたが、
なんとかオープンすることができました!
失敗作のたこ焼きとドニーディナンシェの偶然の出会いから、
イマリはナイトマーケットで長蛇の列ができる、人気たこ焼き屋台となりました!
ドニーディナンシェだけを販売してほしいというリクエストもあがるようになり
屋台オープンから3年後には、ドニーディナンシェを使ったメニューを提供するテイクアウト専門の店舗をチャモロビッレッジに持つことになりました。
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